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スター・オブ・インディア
(更新2002年10月11日)
これは世界で一番古い、今でも航海の出来る帆船の物語です。
その名前は、「スター・オブ・インディア」。
サンディエゴのダウンタウンのウォーターフロントに、奇麗な船体を休めています。
スター・オブ・インディアは1863年、イギリスのマン島のドックで建造されました。当時はまだほとんどが木造船の時代でしたが、しかしこの船は、
先進的な考えから鋼鉄帆船として建造されたのです。そして「ユターピ(エウテルペ)、Euterpe」と命名されました。

いまも実航海の出来る、スター・オブ・インディア
ユターピ(エウテルペ)とはギリシャ神話に出てくる九人の美人女神の一人で、詩や音楽を担当する役目でした。この九人はミューズ女神と呼ばれて、
詩歌や学芸全般を受け持つ女神達です。ギリシャ神話の中のこの女神達は、神々のキングであるゼウスの娘達で、オリンピア山に住んでいたのです。
博物館のミュージアムは、このミューズ女神が語源になっているのですよ。
そんな素晴らしい名前でデビューした「ユターピ」でしたが、最初数回の航海でインドに向かううちに大嵐に遭い、マストを切り倒してやっと遭難から逃れる
辛い経験をしました。
その後イギリスからアメリカの持ち主に売られて、名前をスター・オブ・インディアと改名しました。1923年頃までには船の儀装もさまがわりして、
それまでの帆船は急速に蒸気船に置き換わって行きました。スター・オブ・インディアもほとんどその役割を終え、解体の寸前にまで行ってしまったのです。
 サンディエゴ海洋博物館のワッペン (ウェブサイトから拝借)
しかし本当に幸運にも、鋼鉄船であったがためにサンディエゴにスクラップとしての買い手が見つかり、やっと曳航されてきましたが、第二次大戦後までほっておかれたのです。
やがてスター・オブ・インディアの保存運動が起こり、1976年までには完全に修復されて、サンディエゴ海洋博物館の主席船として完全に名誉回復しました。いまではボランティアーの人達によって本当に良く手入れされて、
色々なイベントには外洋にまで航海する、大変貴重な、世界で最も古い現役帆船という存在になりました。今年で船齢は137歳!
海の、おお姉御、「スター・オブ・インディア」に栄光あれ!
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